家族葬を選ぶ割合は
どのくらい?
近年家族葬を選ばれる方が非常に増えてきております。ご自身のご家族や親族をはじめ、ご近所の方はもちろん、テレビのニュースで、タレントや企業の経営者などの著名人も家族葬を行ったといった話がよく聞かれるようになりました。では実際に家族葬を選ぶ割合はどのくらいなのでしょうか。
近年家族葬を選ばれる方が非常に増えてきております。ご自身のご家族や親族をはじめ、ご近所の方はもちろん、テレビのニュースで、タレントや企業の経営者などの著名人も家族葬を行ったといった話がよく聞かれるようになりました。では実際に家族葬を選ぶ割合はどのくらいなのでしょうか。
2020年3月~2022年3月に喪主を経験した40歳以上の全国の男女にインターネットアンケートを行った調査結果によれば、有効回答1,955件のうちの内訳は以下の割合になりました。 家族葬が55.7%、一般葬が25.9%、直葬・火葬式が11.4%という割合です。 前回の調査では、一般葬が48.9%と約半数を占めていましたが、今回の調査では家族葬が過半数を占める結果となりました。 この調査は今回で5回目になりますが、家族葬の割合が一般葬を上回ったのは初めてです。 この背景には2020年以降に新型コロナウイルスの感染が拡大し、一般葬を行いたくても難しくなり、極少人数での葬儀を選択するケースが増えたことも影響していると考えられます。
新型コロナウイルスの影響だけでなく、近年家族葬が増えてきた背景には、経済的な環境や価値観の変化、高齢化が考えられます。 バブル景気の時代や年収が右肩上がりの時代には、結婚式も葬儀も大々的に行われてきました。 今の時代は景気も悪く、収入も伸び悩む時代です。 自分が亡くなった際に遺族には負担をかけたくないと考える人が増え、費用負担が抑えられ、手間もかからない家族葬を希望する人が増えました。 遺族の側も経済的な負担を抑えたいと考える方が増える一方、職場や近隣との関係の希薄化や過疎化などの影響で、従来のように手伝いをする人や参列する人も減っている状況です。 世界でも群を抜く高齢社会の日本における150万人を超す死亡者数の背景もあり、葬儀形態をどのようなかたちを選択するかなども「個」の主体性が重視されるようになってきたことも近年の特徴です。 アクティブシニアの終活という取り組みもしばしば話題になり、ご自身の最期を計画的にプランニングされるなど今後はより様々な葬儀のカタチの増加も予測されています。 こうした事情や背景からも、一般葬より家族葬を選択する人が増えています。
家族葬を選ぶ割合は、インターネットアンケート調査の結果では過半数を占めるまでに至りました。 これにはコロナ禍で多くの人が集まることが難しくなったことも影響したと考えられています。 家族葬が多くなっている背景として、高齢化や経済的な環境や価値観の変化も影響しているといえるでしょう。